最近ちょっといろいろな話や影響を受けたので、
「ソーシャルゲーム」と呼ばれるものの
今後について個人的に考えをまとめてみたいと思います。
何を思ったか?
一応初めにここで言う「ソーシャルゲーム」の定義をしておくと、
- スマホ向けゲーム
- 基本プレイ無料
- 密度は問わず他人との交流要素がある
という感じです。
Web→Nativeアプリへの移り変わりの時期に
特に強く感じたことがありました。
ソーシャルゲームの流れはスーファミ~PS/SS時代の流れに近いものがある、と
ちなみにそのあたりの流れがよく書かれた動画はコチラ。
30のオッサン世代には理解いただけると思うのですが、
既にスーファミ世代シラネーヨという人もいるかと思いますので、
以下で、過去と現代の考察を交えつつ自論を展開しようと思います。
ガラケー時代から多くのユーザーと売上を確保してきた分野ですが、
ここ最近はNativeアプリに押されて縮小市場の傾向にあります。
WebアプリとNativeアプリを比べたときに、
Webが大きく不利な部分は以下だと思います。
- 表現力が劣る
- プラットフォームの制約がメンドウ
- 通信時に待たされるように感じる
「表現力が劣る」のは言わずもがな感はありますが、
正直そこだけならまだWebアプリの未来は続いたかも。
「プラットフォームの制約がメンドウ」とは、
会員登録やログインや通知や対象ゲームまでのアクセシビティのこと。
対象ゲームをやる以外に余計な作業は不要ってことですね。
「通信時に待たされるように感じる」は、
正直Nativeアプリでも通信はあるのですが、
絵が出たままLoadingと表示されているのと、
新規読み込み中に一瞬でも真っ白な画面になるのでは
ユーザー心理として違うと思うんですよね。
「プラットフォームの制約がメンドウ」とか
「通信時に待たされるように感じる」なんかは正直話が細かく、
大した問題ではない!と思う人もいるかもしれませんが、
そうした考えはライトなユーザーを切り捨ててると思います。
とはいえ、実際今のWebアプリの新作は
大分ヘビーユーザー層に寄ったものが多い気がします。
ヘビーユーザーとは、お金 and 時間を多くゲームに費やしている人で、
つまり「ゲームルールに慣れが早い人」のこと。
で、この人達は一般人よりもゲームルールの慣れが早いので、
新作に移行させる場合、+α的な要素がないと離れていきます。
# ただ大胆にゲームルールをチェンジすると多くの人が離れるので、あくまで+α
そうすると、前提条件の基本ルール&+αルールが
直観的に理解出来ないライトユーザー層は離れていきます。
で、業界の中の人だと一部Webアプリの時代が
再度到来すると信じている人がおります。
# 大きく言えばソシャゲに限らず、Web or アプリ論争はあります
で、私もいずれはWebアプリの時代は戻ってくると思いますが、
少なくとも向こう数年で以下の条件が訪れない限りは、
引き続きNativeアプリの時代が続くと思っています。
- Nativeアプリが複雑化/開発高騰化しすぎる
- 超ヘビーゲーマー層向けにしかゲームが作られない
- Nativeアプリの新ゲーム開発費が超高くなる
- Nativeアプリによる悪条件が散見化される
- 電池持ちが悪い
- 機種制限が激しい
- 新しい端末がやってくる
- スマホに代わるモバイルデバイス
ちなみに上記条件は、ガラケー時代に実際あった流れです。
「パズドラ」の大ヒットと好調な売上はゲーム業界の人々を大きく魅了し、
Nativeアプリゲーム時代の幕開けとなりました。
そして2014年、今年のGW期間中にテレビを見てて気づいたこと。
- [コロプラ] 魔法使いと黒猫のウィズ
- [コロプラ] スリングショットブレイブス
- [LINE] LINEレンジャー
- [LINE] クッキーラン
- [ポノス] にゃんこ大戦争
- [エイリム] ブレイブフロンティア
- [アカツキ] サウザンドメモリーズ
- [SEGA] ぷよぷよクエスト
- [サイバーエージェント] ガールフレンド(仮)
- [King] Candy Clash Saga
- [mixi] モンスターストライク
上記アプリのTVCMがGW中に頻繁に実施されているのに驚いた!
5/6時点のGoogle Play売上トップランキングを見ていると、
大体上位50位圏内のアプリが該当する感じでした。
この状況をみて私が思ったのは、
「今後ますますNativeアプリ開発/運用費の高騰化が進む」ということ。
ちなみにNativeアプリの開発費は各社の費用のかけ方にもよるが、
これに毎月の運営費も入れればものすごい額の投資が発生することになる。
そして、今までは少なかったTVCMが一般手法になってくると思われる。
各会社ではTVCMの効果なんぞ対してわからずとも、
それなりの自信作が出てくればお偉いさんが
「ホラ、あの企業もTVCMしているじゃないか」
と予算を使いたがる流れが目に浮かびます。
(そして断る理由を見つけられなかった現場担当が結果に散ったり、ほんの時に当たったり、ゴニョゴニョ…)
というワケで会社がNativeアプリゲームに参入する場合は、
今後開発費/運用費/マーケティング費がどんどん高額になることは必至でしょう。
内容も差別化を目的としてさらにリッチになっていくと思います。
# ユーザー的にはうれしいことでしょうが、会社的には敷居が高くなる
あとよくある話として、ゲーム内容がリッチになっていくと
家庭用ゲームを作っている会社のほうが有利になっていくのでは?
という意見があったりしますが、それは個人的にあまり思わなく、
スマホ向けゲームのお作法を知らないと運営が成りいかないというのがあるので
家庭用ゲーム会社だけが有利になることはないのではないかと。
ただIPコンテンツを持っているという部分や、
資金面での優位性は家庭用ゲーム会社はあるので、
フロントは家庭用ゲーム会社、開発は中堅アプリ開発会社というケースは
今後ある程度は増えていくと思います。
# Cygamesさんなどは好例
まとめ
- Webソーシャルゲーム
- Nativeアプリの悪条件が出ない限りは下火傾向続く
- 新しいモバイルデバイス次第では再燃あり得るかも
- Nativeアプリソーシャルゲーム
- 引き続きソーシャルゲームの主流となる
- 開発費/運用費/マーケ費の高額化の流れは抑えられない
- おっちゃんな私が思うこと
- 大局的なゲーム文化の流れは20年前と似た感じがする
- 時代の2周目を見ている気がして面白い!
などと、とりとめもないことを書いてみました。
ただの個人的な見解ですが。
あー、ちょっとスッキリした!
0 件のコメント:
コメントを投稿